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DV加害更生プログラムを「オンライン」と通学で学ぶ違いやメリット・デメリットをプロが解説!

DVの問題に直面している方々へ。この記事では、DV加害更生プログラムのオンラインと通学形式を詳しく比較します。自分に合った形式を見つけ、より良い関係性の構築を目指しましょう。

DV加害更生プログラムとは


DV加害更生プログラムは、暴力や支配という関係ではなく、健全な人間関係を築くためのサポートを提供するものです。このプログラムは、参加者が自身の行動を振り返り、新しいコミュニケーション方法等を学び暴力と支配に頼らない人間関係を再構築する方法を学ぶ場でもあります。

プログラムの目的


DV加害更生プログラムの主な目的は以下の通りです。
1. 暴力的行動の根本原因を理解する
2. 感情のコントロール方法を身につける
3. 健全なコミュニケーションスキルを習得する
4. 自己認識を深める
5. 再発防止のための具体的な戦略を立てる 。これらの目的は、オンライン形式でも通学形式でも共通していますが、アプローチ方法に違いがあります。

プログラムの重要性


DVは深刻な社会問題であり、被害者だけでなく加害者自身にも大きな影響を与えます。加害更生プログラムは、この連鎖を断ち切り、健全な社会を作るための重要な取り組みです。自らの行動を変えたいと思う勇気は、大きな一歩です。

オンライン形式のDV加害更生プログラム


オンライン形式のDV加害更生プログラムは、近年急速に普及しています。Zoom等のオンライン会議システムを使用し、自宅や好きな場所から参加できるのが特徴です。

オンラインプログラムのメリット


1. 利便性:通学の必要がなく、場所の制約が少ない
2. プライバシー:他の参加者と直接顔を合わせる必要がない
3. 柔軟性:仕事や家事との両立がしやすい
4. アクセシビリティ:地理的制約を受けずに参加可能
5. コスト効率:交通費や施設維持費が不要

オンラインプログラムのデメリット


1. 技術的問題:インターネット接続や機器のトラブルが生じる可能性
2. 非言語コミュニケーションの制限:表情や身振りが伝わりにくい
3. 集中力の維持:環境によっては集中しづらい場合がある
4. グループワークの制限:対面と比べて一体感を得にくい

オンラインプログラムの実施方法


「Respect Shift」のオンラインプログラムは、通常グループセッション形式で行われます。参加者はビデオ会議システムを通じて顔を合わせ、ファシリテーターの指導のもと、様々なワークやディスカッションを行います。

通学形式のDV加害更生プログラム


通学形式のDV加害更生プログラムは、従来から行われてきた形式で、参加者が決められた場所に集まって行うものです。

通学プログラムのメリット


1. 対面コミュニケーション:非言語的な要素も含めた豊かなやりとりが可能
2. グループの一体感:参加者同士の結びつきが強くなりやすい
3. 集中しやすい環境:専用の空間で集中して取り組める
4. 直接的なサポート:ファシリテーターからのリアルタイムのフィードバックを得やすい
5. 技術的問題が少ない:機器やインターネット環境に左右されない

通学プログラムのデメリット


1. 時間的制約:決められた時間に通う必要がある
2. 地理的制約:開催場所までの移動が必要
3. コスト:交通費や施設利用料がかかる場合がある
4. プライバシーの懸念:他の参加者と直接顔を合わせるため、抵抗感を感じる人もいる
5. スケジュール調整の難しさ:仕事や家事との両立が難しい場合がある

通学プログラムの実施方法


通学プログラムは、専門の施設や公共施設の一室などで行われます。グループセッションが基本ですが、グループセッションの前後に個別カウンセリングを組み合わせるケースもあります。

オンラインvs通学:どちらを選ぶべき?


オンラインと通学、どちらの形式を選ぶべきか悩む方も多いでしょう。以下の観点から、自分に合った形式を選びましょう。

1. 生活スタイル


忙しい仕事や家事がある方は、時間や場所の制約が少ないオンライン形式が適しているかもしれません。一方、家庭環境が落ち着かない場合は、集中できる環境を提供する通学形式が良いでしょう。

2. 技術的スキル


パソコンやスマートフォンの操作に慣れている方はオンライン形式を問題なく利用できます。不安がある場合は、サポートが充実している通学形式を選ぶと安心です。

3. コミュニケーション傾向


対面でのコミュニケーションを好む方や、グループの雰囲気を直接感じたい方は通学形式が向いています。一方、人と直接会うことに抵抗がある方はオンライン形式から始めるのも良いでしょう。

4. 地理的条件


都市部から離れた場所に住んでいる方や、移動に制限がある方にとっては、オンライン形式が大きなメリットとなります。通学可能な範囲にプログラムがある場合は、通学形式も選択肢に入れられます。

5. プライバシーへの配慮


他の参加者と顔を合わせることに抵抗がある方や、プライバシーを重視する方にはオンライン形式がおすすめです。通学形式でも、プライバシーへの配慮は十分になされていますが、心理的なハードルは高くなる可能性があります。

まとめ


DV加害更生プログラムは、健全な関係性を築くための重要な一歩です。オンライン形式と通学形式、それぞれに長所と短所がありますが、どちらも効果的なプログラムとなり得ます。自分の状況や好みに合わせて選択することが大切です。Respect Shiftのようなオンラインプログラムは、現代の生活スタイルに合わせた柔軟な選択肢を提供しています。変化への一歩を踏み出す勇気を持った方々にとって、アクセスしやすく効果的なサポートとなるでしょう。形式に関わらず、自分自身と向き合い、より良い関係性を築くための努力は、必ず実りをもたらします。自分に合ったプログラムを見つけ、新しい人生の一歩を踏み出しましょう。

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Picture of この記事の著者:<br>主催者 S.Y

この記事の著者:
主催者 S.Y

DV加害更生プログラムのプロフェッショナルとして活動している主催者。DVに関する法律、行政の施策について弁護士、自治体等と積極的に情報交換をしている。